「年長児に権限を与え、全てに主体性を持たせた外出をする」
なんてことを行っているご家庭はあるのだろうか。
多分、ほとんどないと思う。
親が計画を立て、準備し、実行する方が早くて楽だから。
今回の「ぺあぜっと」は、そんな体験を年長児にしてもらう。
親は我慢すべきところが多々ある。
準備
・どんな公園に行きたいか
・保護者の意見をきく
・話し合い、場所と日時の決定
・何をしたいか
・持ち物の準備
子どもが「ピクニック隊長」となり、上記の全てを取り仕切る。
最初は、普段遊ぶ徒歩数分の公園へ行くと言っていた長女。
せっかくのピクニックだから遠くへ歩いて行きたい親。
意見交換し、合意の上で少し遠い公園に決定。
そこに至るまでに、主人がわざとピクニックに適さない場所を候補に挙げ、長女に反論させた。
適さない客観的な理由と、そこを却下した方が皆のメリットになることを述べた長女がすごく逞しかった。
主人は、私の気が付かないところで独自の教育をしているのでたまにびっくりする。
親が用意した自宅周辺地図に、
「ここにけってい」と大きな字で書きこんでいた。
他には、
「①ゆうぐであそぶ」
「②おべんとうをたべる」
「③けしきをみる」
と書いていた。
隊長は、何をするかも決めたようだ。
ぺあぜっとの合わせ技
お弁当も自分で作りたいと言う。
今月号の食育「ベーコンドッグ」を作って持っていくことにした。
(お弁当作りの記事⇒自分で作るお弁当、ベーコンドッグ)
道中は、今月号「すうじたんていだん」の屋外で数字を探す課題にも取り組んだ。
(数字探しの記事⇒意外と見つかる、すうじたんていだん)
1回のピクニックに課題を3つも盛り込んだ。
こんな合わせ技は初めてだったので、なかなか濃い1日だ。
当日の様子
(SW真っ只中、たまにはのんびりと近場でピクニックもいいもんだ…お金かからないし)
普段は親の横を歩く長女だが、この日は先頭を歩いてもらった。
地図には「ピクニック隊長」が決めた、歩く道順がマーカーで引いてある。
道順から外れそうになった時は、
「隊長!この道で合っておりますか!?」と、下っ端キャラになりきって聞き、軌道修正を裏工作。
(完全に長女に任せてもよかったが、次女のお腹が減ってきていて歩けなくなる恐れがあった為)
横断歩道を渡る際は、隊長に安全を確認してもらう。
みんなから頼られる隊長に、長女はご満悦。
公園に着いた。
「お腹が減ったから先にお弁当を食べましょう~!」
と、やりたいことの順番をあっさり変える気ままな隊長である(笑)
長女手作りのベーコンドックならぬハムドックを頂いた。
美味しかった。
食後は、「やりたいこと③」の、景色を見られる場所を探した。
あいにく標高が低く、景観は良くなかった。
それから、「①」の遊具で遊んで帰った。
暑い日で、手間も時間もかかって疲れた~。
でも、自分の意見が通って自分で作りあげたピクニックで楽しそうにしている長女を見て癒された。
取り組んだ甲斐があった。
ねらい
・ピクニックの計画を主体的に立て、自立心や計画性を育む。
・具体的なテーマに沿って話をする体験をとおして、論理的に話す力の基礎を養う。
(2015年9月ぺあぜっと)