水がもつ、表面張力を利用したゲーム。水を満タンに入れたコップに、1円玉を入れて、水をこぼした人が負け!という遊び。
1円玉を30枚用意することをすっかり忘れていた母。長女の白い目には気付いていないフリ。
とりあえず軽そうな物を…クリップでやってみよう!
軽すぎたのか、なかなか溢れない。こぼれそう!…も無いので、ゲームが盛り上がらない(笑)
でも長女は、机の上で水遊びが出来て嬉しいぜ、キャッホー♪みたいなテンションで楽しそうだ。
そのうちクリップが尽き、同じケースに入っていた安全ピンも餌食に…。
長女「入れる物、ないね」
母「・・・・・・・・」
こうなったら!と、財布をこじ開け、1円玉をかき集めた。
それも、すぐに終了。
「あ~あ、なくなっちゃった!!」
ゲラゲラ笑いながら椅子から降りると、長女は部屋の中を見渡して、何かを思いついたようにおもちゃ箱の中身を探している。
戻ってくると、その手に握られていたのはカラフルなチェーンリング。
長女「これ入れていーい?」
母「も、もちろん!」
実験終了かと思って言葉を失っていた私だったが、長女が自主的に考えて提案してくれたのでとても嬉しかった。
しかも、チェーンリングは軽いのでゲーム続行に最適。水に入れると涼しそうで綺麗。なんてセンスが良いんだ…脱帽だ。
この頃、表面張力が最大に!!ぱつんぱつんで溢れそう。
黒ひげ危機一髪(©タカラトミー)の気分。盛り上がって参りました~!
で、どちらが勝ったかというと…
枚数多すぎて、途中から入れる係と記録係に分かれ何度か交代しつつの連携プレーになっていたので勝負の判定は無し。
むしろ、堰を切って溢れだした水に感動してたくらい。「ようやく出たーーー」って(笑)
表面張力について説明する機会は無かったけれど、こういう遊びは自分達では思いつかないので、良い経験になって楽しかった。
もちろん、保護者向け冊子には子どもが疑問に思った場合の解説例が載っている。
また、同じ1円玉を使った違うゲーム(通常水に沈む1円玉が、浮くことも出来ることを観察する)や、1円玉と石鹸水で進むボートの実験例も。
やる気のある親子はがっつり実験できる。我が家は母がへっぽこなので適当になってしまうけど(汗)
長女が何気なくピンチを救ってくれて、幼児とはいえ、もう立派に考え行動する一人の人格なのだと、親がリードする時代は終わっていくのだと感じた。
これからは長女が思う存分好きなことを出来るように、後方支援をしていきたいと思った。
【ねらい】
・水のもつ丸くなろうとする性質(表面張力)に、体験をとおして気づく