「ますとり」って言っても、魚ではありません(笑)
ルールに従って、3×3の9マスを取り合い、最後のマスを取った人が勝ちというシンプルな頭脳ゲーム。
残りのマスの数を考慮し、相手の考えの先を読みながら、自分のターンに最後のマスを残すよう推理する。
年長児に口で説明するのは難しいので、早速ゲームをしながらルールに慣らせる。
3×3のマスでは、色を塗る際、マス1つか、縦か横に繋がった2マスの選択が可能。
勝敗が決まるターンに考えさせたが、よく分かっていないようで「こうだ!」と勢いよく塗って、長女の負け。
(全然「こうだ」ではないw)
本番は5×5、25マスでの勝負。
マスは1~3個まで選択可能。
長女は、勝負よりもマスの色塗りが気に入ったようで、バッシバシ真剣に色鉛筆を走らせる。
長女よ、何か間違っているぞ…
ピンク→長女
緑→私
「ここで勝ち負け決まるよ、よく考えてね」と釘を刺したが、長女、ズバババッと右上の3マスを塗る。
迷い無き自滅。
照れ笑いの長女。
写真のターンまでマスの色を消して、二人で振り返る。
1マス取った場合、2マス取った場合をやってみる。
ゆっくりやれば、理解できた。
しかし、「はい、終わり~」とぺあぜっとを閉じられてしまった。
粘り強く取り組むことが苦手な長女は、このゲームの楽しいツボに気付くまで熟考出来なかった。
私のゲームの回し方も、もっと他に良い方法があったかも…。
ほろ苦い感じで終了した今回の課題。
しかし、ここで終わらなかった。
なんと、長女が「ますとりゲームやるよ!」と折り紙の裏に書いた自作のゲーム盤を持ってくるようになった。
最初に取り組んでから2,3週間経っているのに。
そして、やはり熟考が苦手らしく、盛大に負ける。
ゲーム後に説明していると、
「こんなの面白くない!!」
キレて、ゲーム盤を握り潰す。
「こんなのは、こうだー!!」
色鉛筆を投げる!!
今までなら、こうなってしまった長女は
「こんなの嫌い!絶対やらないから!!」
と暴れ出し、癇癪が続くパターンだった。
(騒々しい娘でございます…)
しかし今回は、
「勝つまでやってやる!!!」
と、捨て台詞を残し、憎しみに燃えた目で机から降りると自分の作業台に戻り、新たなゲーム盤を作っている。
その後ろ姿が信じられなくて笑いそうになったが、必死にこらえた。
簡単に引き下がらなかったのは今回が初めてで、感動した。
そして、次のゲームでは、勝敗を決するターンで長女がバッチリと決め、勝った。
嬉しくて抱きしめてしまった。
Z会幼児コースを始めてから、長女の成長を度々感じる。
年長という年頃が色々と飛躍していく時期なのかもしれないが、ぺあぜっとを一緒に取り組むことで、その成長を共有できて嬉しい。
学力をつけようとするだけでなく、もうすぐ親離れしてしまう子どもと向かい合える貴重な時間を与えてくれる教材です、ぺあぜっと。
【ねらい】
・残りのますの数と位置を考えることで、推理力と数の認識力をはぐくむ。
(2015年10月ぺあぜっと)